15分圏内が、理想とされる近居

近居は、親世帯と一つ屋根の下で暮らす同居とは異なり、気軽に行くことができる近距離に子世帯が住まいを構えている別居を指す言葉です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、増加傾向にある居住スタイルであり、両方の世帯にとってメリットが多いと人気です。近年では、実家の近くに住居を購入することを検討している人が約6割と言う調査結果があり、現在は気軽に行き来できない距離に住んでいても親元が1番と考えている様です。背景には、高齢になる両親が心配と言う強い思いがあります。

現在では、遠距離に住む高齢者の安否確認サービスが普及していますが、確認が取れない場合には遠距離では他人任せとなってしまい、無理して駆けつけても手遅れと言うケースが多くあります。近居は、気軽に行ける距離なので安否確認は定期的に電話で行い、確認ができない時は走っていけば良いだけなので安心です。近居は、夫の実家とする事が多いのですが、夫婦の両実家の中間エリアで住宅購入を考えている子世帯が3割以上います。背景には、長く続く日本経済の影響による横這い状態の収入や世界情勢の悪化による物価高など経済的不安の対策として、比較的裕福な親世帯に経済的支援を期待している様です。

しかし、近居は、あまり徒歩数分など近距離すぎると孫に会いたい両親が毎日の様に訪問してくる煩わしい状況も少なくなく、適度な距離感が維持して良好な関係を築ける15分程度の距離が理想とされています。

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